お盆にはこんなことを

 

 

お盆よりただいま。

 

 

冥土の土産っていうのは普通

向こうに持ってくこの世からのお土産のことを言う。

 

 

けれど今回のお盆はあちらからお土産を持って帰ってきたような心地でいます。

 

 

不自然なことに慣れてしまっている現代人の中で、よくここまで自然への敏感さをそのままに育ってきた、見えないものを感じ続けてきた、つらかったろうにと自分を慈しむように過ごしました。

 

 

この数日間に起きたことを巻き戻しで見ようとしたとき、分厚い雲の中をかき分けていくような感覚。あの世とこの世とを行ったり来たり。苦しい、助けて、痛いよ。そしてそれを叫ばせてほしかった。不思議な夢をたくさん見た。小さい頃に出会った虫たちの風景がやってきては消えていった。

 

 

太陽に向かって飛ぶタマムシ。お兄ちゃんが捕るのが上手だった。蟻地獄にアリを落として、蟻地獄を捕まえた。

トンボに糸をつけて散歩したらしっぽが切れた。茶色くて小さいザリガニは、柔らかくて目が笑ってた。大好きだったから皮をむいて、それでアメリカンザリガニを釣った。

 

 

   

そもそも始まりに何があったか。

 

 

今年のお盆は、母の左足の大火傷を見ることから始まった。その、下に流れ落ちる皮膚や黄色く大きな水の袋たち。

 

 

そして、私は左の風邪をひいた。

風邪に右と左があるなんて知らなかった。

 

 

39度まで上がった熱は、2日間続いた。

味わったことのないような頚椎の痛みだった。

ちょうど嵐の真ん中が過ぎた後の満月だったから、13年前の出産後のようだった。

 

 

内科で血液と尿とインフルエンザの検査をしても不明だった3日間の高熱が、野口整体で、あっさりと「左側の風邪ですね」と言われた。「産後や火傷の後と同じような体の反応があります」とも。母と一緒に火傷をしていたのか、それとも何かを産み落としたのか。

 

 

 

さて。

 

 

その後も37度半ばあったけれど、富士山の近く本栖湖に行ったから私はアレですね。なんとかなりますね。

 

 

行くつもりだったのに行かない

行かないつもりだったのに行くとか 

 

 

その場になってみないとわからないことだらけで、まるで台風10号が進路を決めかねているのと同じようだった。

 

 

きっと、そこに行かないと次がわからなことってたくさんあるのでしょう。

 

 

でも決めなきゃいけないことってある。

 

 

きっとそれは、最初の一歩。

 

 

最初の一歩は、自分の意思で決めるんだ。

 

 

初めて行った本栖湖は

本州で一番透明度の高い湖。

 

 

ほんとうにきれいだった。

 

 

湖って優しくて守られていて好き。

空の青と山の緑で、緑が優位の青緑色。

 

 

湖にぽかんと浮かんだ。

 

 

ビート板のようなボートに乗った。

 

 

誰かが「もうムリーーー!!!」

「もうダメーー!!」

 

 

バランスを崩して落ちていく姿に、笑いが止まらなかった。

 

 

這い上がっては、また落ちて。

あぁうける。

 

 

そして、私はどうだ。

必死に落ちまいとしていた。

 

 

これまたうけた。

あぁおかしいね、あぁおかしい。

 

 

もうそろそろ、抜いちゃいなよ。

 

 

あきらめちゃいなよ。

 

 

一気に力が抜けた病み上がりの体は

すってんばっしゃん、落ちまくった。

 

 

時折、歯を食いしばって怖がっている自分もまた笑い飛ばした。

 

 

何十回、お勉強するより

一回大いに遊んだらいい。

 

 

さらに空も飛んだんだから、なんとかなるものだ。

 

 

なったけれど…

前の人が崖から落下して大怪我し救急車で運ばれた。

 

 

巡り合わせにアァ神様もうなんとでもしてください…

 

 

泣き叫んで痛がっている姿と血を見て、つらかろうにと胸が痛くなったし、また母の火傷の傷を見たときのように痛さに共振してる自分がいた。

 

 

ただ山の上から小さくなっていく救急車の音へ祈りを送った。

 

 

その直後に飛びますか。

飛びました。

 

 

場の空気が変わるのを待って

特に、ワクワクも怖いも感情がなかったから。

 

 

もう私は力を入れなくていいんだ。

感じすぎなくていいんだ。

いえ、感じたままでいい。

目の前のことに、サレンダーしていくことだけでいいんだと思った。

 

 

空中で力を抜きすぎて

インストラクターの方は、私が意識を失ったと思って焦っていた。

 

 

けれど私は、鳥になっていた。

抜けまくった骨盤あたり

肩と手の連結部分が気持ちよすぎて昇天していた。

 

 

地面に着いたら、腰抜けで動けなかったほどに。

 

 

地面に横になった。 

 

 

空を飛んだら、次は大地だねと

言ってくれる優しい男の人たちに囲まれてお休みした。

 

 

後から写真を見たら、もうやめて。

 

 

まるでM字開脚してる死んだウーパールーパー。

 

 

だから鳥ではなかったみたい^^

 

  

冥土の土産は、言葉もあるけれど自分だけの秘密にします。

でも、私の中にある、恐怖感が一気に和らいだことだけは確実だと思う。

 

 

地震の後は大気が揺れる。実際に空を飛んでいたインストラクターの方が言っていた。原発事故の直後は雪が降ったそうだ。ご存知の広島の黒い雨も。

 

 

大地で起きていることは

空でも起こり

 

空で起きていることは

大地でも起きる

 

 

こちらはあちら

あちらはこちらであることは

自然な現象なのだと教えてもらった。

 

 

あの世とこの世もおんなじ。 

そして繋いでくれるのは

いつでも火や水などの自然で

旅先案内人は予測不可能な動きをする人たち虫たち動物たち、自然に近い人たち。

 

 

だから、お盆は宿題なんてやっちゃあいけないっていうのがよくわかった。

 

 

そんなお盆。

おわり。

 

 

通常営業に戻ります。

 

 

 

 

 

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8月のご予約が可能な日。

 

23日(金)15時から、26日(月)13時から、15時からです。

 

9月は出張研修ありのため、新規の方でお受けできる日は14日以外の土曜日のみとなりますことご了承ください。

 

10月6日(日)、7日(月)に、リトリートを計画中です。ひとまず日程だけ載せておきます。

 

 

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