感情について5つのこと

 

ある教師の道徳授業の監修に入った時のお話し。

 

 

言いたいことを言い合う女子が何人かいるクラスで、「相手を傷つけずにコミュニーケーションできるように」というのが狙いの授業。

 

 

その教師の最初のゴールとして設定したのが「余計なことは言わない」でした。

 

  

余計な事は言わない…たしかに

口は災いのもと

 

 

でも子どものうちに、あまりにも本音を言うことを避けるような雰囲気になると、とても気持ちが悪い、です。

 

 

 

心について、人間関係について、大人も学んでいかなくてはと思います。

 

 

小学校高学年くらいから、人間関係は複雑になっていくけれど、人の感情について実はわたしたち、誰にも教わってないのが現状です。

 

 

先生たちも、教職とって学校で実習して、そのまま教育現場に行くだけだから、感情教育は習ってないし、伝える術を知らない。

 

 

いじめはいけません

悪口はいけません

フワフワ言葉とトゲトゲ言葉

怒りのコントロール…

 

 

誰かに聞いた知識と、そのくらいしか手の内がない。

 

 

子どもの心理に長年かかわってきて感じること、教育現場でも伝えています。

 

 

私のメモのような記録を以下に残しておきます。

 

***

 

【大人が知っておきたい、いじめについて】

 

 

いじめは、良し悪しの基準により、人の優劣をはっきりするような価値判断が温床になってる。

 

 

弱いものは自分よりさらに弱いものをつくる。

 

 

そして、傍観者も生まれる。

 

 

見ないふりや問題を避けて自分は関係のないようにふるまう。

 

 

そういう環境でいじめは生まれる。

 

 

そんな環境に委ねることで、人の価値が上下したりする。

 

 

ある環境で決めてしまった自分の価値を、子どもが生涯、引きずることにならないよう、大人は大きな目線でその子の存在を肯定し続けること。

 

 

環境に左右されない、一人ひとりの価値、存在そのものを見ていくことは、平均教育の中で忘れてはならない視点。 

 

 

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【感情について、子どもたちに伝えたいこと5つ】

 

 

①自分のYESとNOを感じる

 

 

幼児期に感じられている子は、スムーズなことが多い。

 

 

けれど、もともと自分のYESとNOを感じる苦手な子もいる。

 

 

YESとNOを、主語を自分にして伝えられることは練習したらできるようになるから大丈夫。

 

 

②自分も相手も️間違えることもある

 

 

間違った時、それを謝ったり許しあえる雰囲気がいいね。

 

 

自分の間違いやダメなところを許される体験もできるといい。

 

 

③大好きと、大嫌いについて

 

大好きな友達を大嫌いになることもある。

大嫌いな友達を大好きになることもある。

 

 

1人の人の中に、「好きと嫌い」が同居することもあるよ。

 

 

「好きだけど、嫌い」「嫌いだけど、好き」これは実は高度な感情なんだ。

 

 

 

④感情は一時的なもの

 

感情は癖みたいなもの。実は、性格ではないんだよ。

 

なんども繰り返し湧いてくる感情はなんだろう、を知ることは自分の癖を知ること。

 

自分の癖を知ることができたら、相手を理解するということにつながるからね。

 

 

⑤いい感情と悪い感情について

 

怒りや悲しみは「悪い感情」

喜びや楽しみや嬉しさは「いい感情」

 

 

そんな風に、いい感情と悪い感情は別々になれない、「良い」と「悪い」はいつもセットになってる。

 

例えば、怒りと喜びはセットになっていて、いっぱい怒った後には、すごく嬉しくなったりする。

 

悲しんで泣いた後、とても優しい気持ちになっていたりする。

 

 

だから、いい感情と悪い感情と、どちらも感じられることは素敵なこと。

 

 

悪い感情は抑えると、切れやすくなったり体の症状になったり、麻痺して日常が味気のない感覚になったりするから、悪いと思っている感情も、信頼できる人に話してね。